すごろく地獄からの、人生ゲーム地獄へ
すごろくに翻弄されたあの日から、いったいどれくらい経っただろう。
とうとう、5歳の娘が「人生ゲーム」に興味を示してしまった。
……そう、すごろく地獄からの、 人生ゲーム地獄 である。
何がそんなに地獄なのか?
- とにかく時間がかかる。
- ボードは床置き必須 → 長時間プレイで腰が悲鳴。
- 悲劇的マスに止まる → 5歳児、ギャン泣き。慰めでさらに時間が溶ける。
- 超初心者5歳児をアシストしながら進行 → 親の思考力&忍耐力が摩耗。
- 11歳姉はまだ手加減スキル未習得 → 姉妹ゲンカ勃発。
はい、これで1ゲーム数時間コース。なかなかの苦行である。
5歳娘、はじめての人生ゲームに挑戦!実録レポート
親の手厚いアシスト(←これ、必須)により無事完走。
お札の計算、保険、借金、株券……理解不能ゾーンは多いものの、「勝ってるか負けてるか」だけは察知していた模様。
そして今回は――
無欲の勝利!
人生ゲームは戦略よりも運の要素が大きい。
波に乗りまくった5歳娘、まさかのぶっちぎり優勝。
これぞ、「子どもでも勝てる」人生ゲームの真骨頂である。
11歳娘、銀行係デビュー!
今までは父が担当していた銀行係。
今回は11歳娘が「やってみたい!」と立候補。
お釣り計算も、借金証明カード(約束手形)の扱いも鮮やか。
「これ、最初意味わかんなかったんだよね~」と、過去の自分を懐かしみながら、
お札を扱う姿に親、しみじみ。
……11歳娘よ、成長したね。
姉妹で勃発!物件争奪戦
そしてゲーム中盤、最大の盛り上がりがやってきた。
「一番高い物件を誰が買うか?」問題 である。
物件購入マスに一番乗りした11歳娘、最高値の8万のマンションを即、購入。
物件は、ゴール後3倍の金額で評価されるため、高額物件ゲットは大きなアドバンテージだから。
しかし、これは5歳娘が狙っていた「キラキラ豪邸」。
値段ではなくビジュアルの豪華さに一目惚していただけなのだが・・・。
やばい・・・
親に緊張が走る。
「・・・コレ、○○のおウチ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」
ひっくり返ってマンションの権利を主張。
親は「もう勘弁して」とばかりに、ついにルールをねじ曲げた。(それまでも幾度となく5歳娘の号泣をなだめつづけてきたのだ。)
「一緒に買おう」ーーー禁断の同時購入ルール発動。
11歳娘、事情を察し「・・・いいよ」と譲歩。
ここにもまた、成長を感じたのであった。

地獄と思いきや・・・
始める前は「地獄……」としか思えなかった人生ゲーム。
しかし、ゴールした瞬間には 不思議な達成感。
泣いて笑って怒って許して、子どもたちの成長も、なんだかまぶしく見えた。
人生ゲームを楽しむ秘訣
長丁場のゲームを楽しくするコツは、ずばり テンポ。
- もたつかずにルーレットを回す!
- 銀行係は即時計算・即時精算!
- 銀行係の計算ミスはその場でツッコミ! → ゲームの絶妙なスパイスになる。
「ダラダラ進行」さえ避ければ、人生ゲームは意外と爽快に走り抜けられる。
おうち時間におすすめ、人生ゲーム
暑い夏、寒い冬、外に出られない休日に。
家族で本気の人生ゲームを繰り広げてみては?
勝利のカギは――運のみ!
腰をいたわりつつテンポよく遊べば、きっと笑い声が絶えない時間になるはず。