週末の午後、5歳娘が「オセロやろ~」と棚の奥から引っ張り出してきた。
どうやら保育園で流行っているらしい。
最近の我が家と言えば、
5歳娘=YouTube中毒、11歳娘=Roblox中毒。
そして親はスマホ中毒。
ーーーこれはチャンス!デジタルデトックス、開幕!!
テレビを消して、iPadもスマホも封印。
アナログなボードゲームに一家全集中だ。
姉妹対決:ハンデ戦のススメ
5歳vs11歳。このままやったら秒殺の予感。
オセロの箱をよく見ると「ハンデのつけ方」が書いてあった。
なるほど、弱い方のコマを4隅にあらかじめ置くらしい。
四隅はオセロ界の”無敵ポジション”。
これを全部確保してスタートなんて、チート級のハンデだ。
でも、これが5歳vs11歳にはちょうどよかった。
11歳娘は「ずるい!」と文句を言いながらも、真剣な表情で盤面を見つめている。
5歳娘は自分のコマがどんどん増えていく様子に鼻歌交じり。
平和な戦いに見えた…その時までは。
リアルゲームならではの”事件”
中盤、11歳娘が不利に。
5歳娘の四隅ハンデ+親のアドバイス付きでは、さすがに分が悪い。
そして──事件は起きた。
11歳娘、突然、オセロのコマをバラバラにぶちまける暴挙に出る。
母「なんてことを!!!」
乱れるコマ。泣きだす5歳娘。
「おねぇちゃんがこわした!」
「だって○○(5歳娘)ズルいんだもん!!」
修羅場。
でも、ちょっと待てよ。
ゲーム機やアプリでオセロをやっていたら、こんな事件は起きなかった。
物理的に”コマをぶちまける”という、抗議行動。
これはリアルなボードゲームでしか味わえない。
「コマをぶちまける」ほど、真剣勝負してたことが、なんだか嬉しい。
その後、仕切り直して再開。
結果ーーー11歳娘、負ける。
が、彼女の闘志は消えていなかった。
「もう1回、今度はかあちゃんとやる!!」
母vs11歳娘:まさかの大逆転劇
仕切り直しの第2戦。
母(=私)、大人げなくも娘にハンデ一切なし。
「近頃めっきり生意気になってきた娘をギャフンと言わせてやる!!」と燃える。
ゲーム開始。
序盤から私のペース。
「ふふ、こんなところに置くとは…愚か者めが」と心の中でつぶやく。
中盤も優勢。盤面はほぼ私の色。
「ちょっと、ヤリすぎちゃったかな?ま、大人の実力を思い知らせてやらないとね」
と、母の大人げなさは加速する。
ーーーしかし最終盤。
娘の一手で、盤面がガラリと変わった。
あれよあれよという間に、私のコマが次々とひっくり返っていく。
気づけば、娘36対母28。
娘に、マジ負けした・・・。
”先を読めない愚か者”は、私であった。完敗である。悔しい。
娘の成長を目の当たりにしながらも、手放しで喜べない負けず嫌いな自分。
あのときコマを散乱させた娘の気持ち、今なら分かる。
ボードゲームの魅力、再発見!
今回のオセロ合戦で、改めて気づいた。
ボードゲームって、やっぱりいい。
画面越しではない”リアルな反応”。
相手の「やばい」「しめしめ」という微妙な表情の変化。
勝つ喜び、負ける悔しさ。
顔を見合わせての真剣勝負って、こんなに楽しかったっけ?
いつもの
5歳娘→YouTube
11歳娘→Roblox
父・母→スマホ
という、全員別方向の世界から、”同じ土俵”で遊ぶ世界へ。
週末のゆったりした午後にぴったりだ。
家族時間におすすめのリアルゲーム3選
もし「久々にやってみようかな」と思った方へ、我が家のおすすめを。
1.オセロ
 1戦15分ほどで終了できる。
 「四隅ハンデ」は子ども同士でも大人vs子どもでも大活躍。
 娘の一手に対し、「ん?そこに置くと次どうなる?」と聞くと、考える力もUP。
3.UNO(ウノ)
 大人数でもOK。
 テンポが良く運と戦略がほどよく混ざるので、5歳でも勝てる(ことがある)
3.人生ゲーム
 勝敗はほぼ「運」で決まるので、5歳でも勝てる。
 “お金”“職業”“家族”の話も自然にできる教育要素付き。
 ただし注意:幼児だと「うち、借金あるの~?」と外で言われるリスクあり。
まとめ:たまにはデジタルOFFで“顔を上げよう”
オセロのコマをぶちまけ、
涙と笑いと成長を見せてくれた娘たち。
画面越しのコミュニケーションも便利だけど、
時には電源を切って“顔を見て笑う時間”が楽しい。
次の週末、あなたの家でも
「リアルボードゲーム時間」、はじめてみませんか?
  
  
  
  
    
