娘2号の保育園が本の貸出をはじめた。子供が自分で気に入った本を借りてくる。
娘2号がはじめて借りてきた本が、
「なんていいんだぼくのせかい 荒井良二 作」
生まれた子供が成長し、世界をひろげ、「なんていいんだぼくのせかい」と喜びながら進んでいく。
森の中の小さな家から大都会へ。
パートナーと出会い、「なんていいんだぼくのせかい」と踊る。
しかし、深い悲しみに出会い、泣く。泣く。泣く。
泣きながら2人で声をあげる。
ひとしきり声をあげたあと、2人は小さな灯を囲み「なんていいんだぼくのせかい」と言う。
その後、2人は森の中に小さな家を建て「なんていいんだぼくのせかい」「なんていいんだぼくのせかい」と、生活していく。
抽象的な描写が続き、私の国語力では理解が難しかった。
理解に苦しむ親の横で、娘2号は、ただただ無邪気に「なんていいんだ ぼくのせかい」「なんていいんだ ぼくのせかい」と、繰り返し読んでいる。
その姿に、この先の娘の世界がどんな世界になろうとも、今の気持ちのままに「なんて いいんだ わたしのせかい」「なんて いいんだ わたしのせかい」と思い続けて欲しい、と改めて思った。
と、感じ入る親の横で、娘1号は漫画「ブルーロック」を貪り読んでいた。彼女の世界もなかなかよさそうだ。