スーパーにて。
陳列棚の前で、じぃ~~っと立ち尽くし、
スマホをポチポチしてるおばさんがいたら…
それ、私です。
怪しい検索をしているわけではありません。
スマホの電卓を開き、こうつぶやいてるのです。
「490mLで税込198円だから…1mLあたり0.40円。で、この特大詰め替えが770mLで…うわ、0.65円!?負けてるやん…!」
そう、私は単位あたりの価格を真剣に計算しているのです。
「でかけりゃ安い」は、ただの思い込みでした
「この商品、大容量パックがお得ですよ~」
スーパーの棚で、そんな誘惑を受けたことが何度あるだろうか。
デカい=安い。
たくさん入ってる=お買い得。
ついでに、つめかえパックは環境にもやさしい(気がする)。
そう信じて、私はこれまで色々な“大容量”に手を出してきた。
洗剤、トイレットペーパー、調味料、ポテチのファミリーパック——
しかし。
ある日、私は気づいてしまったのである。
大容量が、必ずしも安くないという事実に。
きっかけは、レノア
ある日のドラッグストア。
いつものように柔軟剤売り場でレノアの特大詰め替えパックを手に取った。
「うむ、でっかい。お得バンザイ」などと呟きながら。
が、その横に並んだ通常サイズボトルの値札に、目を奪われた。
「え?1mlあたり、こっちのほうが安くない?」
目をこすって、何度も確認する。
スマホで計算もした。
…間違ってない。通常サイズのほうが、0.2円/mLほど安い。
通常ボトル:198円÷490mL=0.404円/mL
特大サイズ:498円÷770mL=0.646円/mL
超特大サイズ:880円÷1380mL=0.637円/mL
これは…大容量信者だった私にとって、かなりの衝撃だった。
詰め替え用=お得とは限らない罠
なんとなく私たちは思っている。
「詰め替え用は、安い」
「大容量は、もっと安い」
実は、メーカーによっては、通常サイズの方が詰め替え用より安いことがある。
さらに、「でっかくなって再登場!」みたいなパックが割高になってることもある。
なぜだろう?
・ボトル版の売れ残り対策?
・価格設定のトリック?
・メーカーの心理戦?
理由はともかく、私たち消費者がすべきことはひとつ。
「内容量と価格」を見て、冷静に判断することである。
他にもあるぞ!大容量のワナたち
◆ ケチャップ・マヨネーズ
1kgの大ボトルは安そうに見えるが、実は350gのほうが安いときがある。
そして冷蔵庫で邪魔。あと、使い切る前に酸化する・・・。チーン。
◆ インスタントコーヒー
これも詰め替え用より瓶入りの方が安いことが多い。
たと~え どんなに 瓶ゴミでようとも~
お前が俺には最高のコ~ヒ~♪
(「みちのくひとり旅」より。ピンとくる方、昭和生まれですな…フフッ)
◆ トイレットペーパー 1ロールあたりの長さにも注目!
ロールがたくさん入っているからお得、ではない~!
1ロールあたりの長さにも注目だ。2倍巻きなどもあるから。
値段÷ロールの数÷1ロールあたりの長さ(m)=1mあたりの値段で見極めよう。
プラゴミ問題と罪悪感と私
じゃあお得な方を買えばいいじゃん!
…とはいかないのが、現代人の悩ましさ。
得した気分と引き換えに、ちょっぴり心がチクチクする。
なぜって?
レノア通常ボトルで、プラ容器を2本分も買ってしまったからである。
「詰め替えなら、プラゴミは少なくて済んだのに…」
「これじゃあSDGsどころか、逆行してるじゃないか…」
「未来の子どもたちに顔向けできない…!」
節約か?エコか?
得したいけど、罪悪感は持ちたくないというジレンマ。
まとめ:買い物は「単価」を見抜くスキル戦
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
今日の教訓をまとめると、こうです。
✅ 大容量が安いとは限らない
✅ 詰め替え用も実は割高なときがある
✅ 見かけの価格じゃなく、1g・1mL・1mあたりの単価を見よう
というわけで、私はこれからもスーパーで棚の前に立ち、スマホをポチポチし続けます。
この物価高の中、少しでも家計を守るために!!!