そして、ユニクロへ――。ファッションセンスゼロの夫婦がダウン選びでたどり着いた「解」とは?

雑記
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「ちょっと大きい」
「ちょっと重い」
「チャックがなかなか閉まらない」
「……これ何?(フードの横のボタンへの文句)」

休日のイオン。
ダウンジャケット選びに勤しむ夫の口から漏れるのは、ネガティブな言葉のオンパレードである。

ウチの夫、ファッションへのこだわりは「0」なのに、着心地へのこだわりは「120」という、非常に厄介なスペックの持ち主。
ちなみ私より9歳年下の39歳。 世間的には「働き盛りのオシャレ盛り」な年齢かもしれないが、わが夫にそんな常識は通用しない。

今回のダウンに限らず、
・Tシャツの首元が少しでもきつければボツ。
・肌触りが良くなければボツ。
・パンツのゴムが……(以下略)。
良かれと思って私が買ってきた衣類は、ことごとく袖を通されることなく「廃棄処分」へ。

ゆえに、夫の服選びには「本人の試着」が不可欠
そしてこれが、信じられないほど時間がかかるのだ。
私の貴重な休日が、音を立てて崩れ去っていく。

果たして本日、夫のおメガネにかなう一着は見つかるのだろうか?


お気に入りのダウンが「鶴の恩返し」状態

夫がこれまで愛用していたのは、2019年にアウトレットで購入したコロンビアのダウン。
暖かくて軽くて最高だった。……そう、「過去形」なのだ。

愛用しすぎた結果、生地はボロボロ。
縫い目という縫い目から羽根が飛び出し、夫が歩くたびにフワ……フワ……と白いものが舞う。

それはまるで「鶴の恩返し」

鶴の羽なら立派な反物(たんもの)になるが、夫の羽は部屋の隅に堆積するだけ。
冬場の掃除機の稼働回数を増やさねば太刀打ちできない。

一方で、ここまでボロボロになったのは、夫が子どもたちと全力で遊んだ勲章でもある。
雪の滑り台を作って滑っては、摩擦で破れ、「抱っこ!抱っこ!」とせがむ娘を抱え続けては、裾がほつれ……。

ほつれた袖、湧き出でる羽
修繕すれどもまたほつれ、、、
見た目気にせずあて布で密封

「どうしてもこのダウンがいい!」とゴネる夫を説得し、重い腰を上げてイオンへと向かった。(セレクトショップには及び腰で行けないファッションセンスなし夫婦にとってイオンこそがサンクチュアリ(聖域)なのです)


1店舗目:まずは王道のユニクロ

とりあえず、コスパ最強のユニクロである。 ここで決まれば御の字。祈るような気持ちで試着させる。

「……何かちょっとゴワゴワする。まぁ、これでもいいんだけど」
チャック閉めると『ザ・ユニクロ』なんだよねー

ファッションセンスゼロのくせに、何を一丁前に「ユニクロ感」を気にしているのか。

私は知っている。この煮え切らない顔をした時の夫は、買ったところで絶対に着ない。
Tシャツならまだしも、ダウンは高額商品だ。
ここで妥協して金をドブに捨てるわけにはいかない。

私たちは次の店へと向かった。


迷走のショップ巡り

■グローバルワーク(GLOBAL WORK)
店内のポスターには、爽やかな宮沢氷魚さん。
「お前の夫がこれ着ても氷魚にはなれねーよ」という店員さんの心の声(被害妄想)が聞こえてきそうだが、背に腹は変えられない。

試着してみると……お、いいかも? デザインのおかげで、夫のファッションセンスが2割増に見える。

■タカキュー(TAKA-Q)
おじさま御用達のイメージだが、意外と手頃で質の良いダウンを発見。

「これ、今のダウンに一番近いかも! 着心地もいい!」

ついに決まりか!? と思った瞬間、夫の指がフード横のボタンを指した。
「・・・これ何? 邪魔なんだけど」

それは顎下まで防寒するための親切設計のボタンだ。敵ではない。気になるのは世界中であなただけである。

さらに追い打ちをかけるように、
「チャックが閉まらない……(イラつきだす夫)」

天下のYKK様といえど、相性があるらしい。
数回トライしてやっと閉まるチャック。
そして「煮え切らない表情」の再来。

「ダウンの証明書も付いている良いものなんですよ〜」と近づいてきたやり手販売員のおばさまから逃げるように、店を後にした。

■ikka
「これって……あったかいの?」怪訝な顔の夫。
タグを見ると、中身はダウンではなく「ポリエステル」。
着心地こだわり120%の夫、ポリエステルを見抜いてしまった。
やはり暖かさの安心感では、本物のダウンには勝てないのか。


舞い散る羽根と、マックでの作戦会議

試着のたびに今のボロダウンを脱ぎ着するので、ショップ内にも夫の羽根が舞い散る。
ふと見ると、売り物の新品ダウンに夫の羽根が付着しているではないか。

ひーーー! 申し訳ございません!! もはや試着という名のテロである。

疲労困憊の私たちは、マックに逃げ込み、ポテトで栄養補給をしながら作戦を練り直した。

そして、もう一度、一番着心地が良かったタカキューへ戻る。

試着再開、それでも決まらない

■タカキュー(TAKA-Q)(再訪)
着心地いいし、もう、これにしようか!と決まりかけたその時、やはり「チャック」が立ちはだかった。

カチャカチャ……。 カチャカチャ……。 閉まらない。

チャック閉まらずキレ出す夫。「毎日このチャックと戦うのは無理💢」 その通りである。

■グローバルワーク(再訪)
鏡を見るとやはりオシャレ度2割増感。
これにしようか!と決まりかけたところで、ふと隣を見るとユニクロ。
「もう一度、ユニクロも試着してみる?」


結局、たどり着いた「解」とは?

半ばヤケクソで戻ったユニクロ。

改めて試着した『シームレスダウンパーカ』。
すると夫が、信じられない言葉を口にした。

「……あれ? なんかこれが一番着心地いいし、しっくりくる。あったかい~」

……え……? この数時間は一体何だったのか?最初に来たよね、ここ。

夫は毎日、片道20分かけて徒歩通勤している。
北陸の冬は過酷だ。暴風雪の中を歩くには、デザインよりも「暖かさ」「着心地」「丈夫さ」が命。
そのすべてを高次元で満たしていたのは、結局ユニクロだったのだ。

懸念していた「ユニクロ感」も、落ち着いたブラウンを選べばそれほど気にならない。

ーーーこうして、長い旅路は終わった。

【夫の解】ユニクロ シームレスダウンパーカ(ブラウン)


おまけ:妻の解~ウルトラライトダウン2重使い~

ちなみに私(妻)も2019年に同じコロンビアのダウンを買いヘビロテしていたが、未だほつれなくピカピカである。(冬場に子供と外遊びをしていないことが露呈しますね、はい。寒いもん。)

そんな私の最近のお気に入りは、ユニクロの「ウルトラライトダウン2重使い」だ。

ウルトラライトダウン、この軽さに慣れてしまったら、コロンビアといえども重く感じてしまう。

でもライトなだけあって真冬の北陸には少し心もとない。

そこでだ。
「ジャケット」の下に、同じく「ベスト」を仕込むのである。

ダウンオンダウン。これで肩周りは動かしやすく、体幹は二重のダウンでポカポカ。
ダウンを脱いだ後、また下からダウンが登場することに驚かれるのだが、
これが最高に合理的!

寒がりの方にはぜひ試してほしい!

【まとめ】 ダウン選びの選択肢に「ユニクロ」はやはりマスト

色々なお店を回って迷走したけれど、一周回って気づかされた。

「迷ったらユニクロに戻れ。そこが終着駅かもしれない」

ファッションセンスゼロの夫婦が辿り着いた、灯台下暗しの答え。
皆さんもダウン選びの選択肢に、ぜひ改めてユニクロを加えてみてください!

改めてユニクロを加えてみてください!

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