「9月の万博は激混み」というニュースに震えながら、それでも私たちは行ってきました。
そう、3世代そろっての万博大冒険。
準備編(①)では「誰も倒れずに帰宅すること」を最重要ミッションに掲げ、持ち物リストまで完璧に整えました。
そして迎えた当日。いよいよ②「夜間券で入場編」の幕開けです。
じいじ・ばあばを連れた三世代万博、果たして計画どおり進むのか?
それともー!?
義両親との合流は奇跡!まずは第一関門突破
まず大きな試練、それは 「義両親と合流できるか?」問題。
だって、よく考えてみてください。
- 義両親(68歳)、甲府→静岡→新大阪→尼崎までの未知ルートに挑戦
 - 電車が事故なく通常運転するか?
 - ひいおばあちゃん(義父の母)がショートステイに元気に行ってくれるか?(過去、旅行直前に体調不良→キャンセル事件が何度も)
 - 夫の職場でコロナが流行、次は夫か!?の緊張感
 - 娘(5歳)の急な発熱リスク
 
この5つのハードルを全部クリアして「予定通り集合」って、ほぼ奇跡。
尼崎へひと足先に到着した私たち。
JR尼崎近くのショッピングモールで、まさかの万博そっちのけで遊んでいると、
「尼崎駅着いたよ~」と、ばあばからの電話。
え、もう!?早っ!
ロータリーへ車を停めて、改札に行こうと車を降りると――
笑顔で手を振るじいじ・ばあばの姿!
「出会えた~~~~!!!!」
まず大ハプニングもなく義両親と合流できた時点で、もう感動の涙モノ。
心の中でガッツポーズする私。
一方、「ひさびさの再会」に緊張して顔面フリーズな娘たち。おお、温度差よ。
ばあばの告白:「スタンプ帳忘れた!」
感動の合流も束の間。車内でばあばが神妙な顔つきでポツリ。
「肝心なものを忘れたの…」
――え、まさか?
私が渾身の力で作成&郵送した「ホテル地図&帰りの詳細交通ルートしおり」!?
と焦る私。
しかし、答えは「スタンプ帳…」
そう、御朱印好きなばあば用に送付しておいた万博公式スタンプ帳を
土壇場のカバン変更の際に置き忘れたらしい。
でもご安心ください。ローソンに立ち寄り無印のA6ノートをゲットし、代用品に。
「ありがとね~、ほんと何から何までごめんね~」と照れるばあば。
68歳、なんてチャーミングなんだ。
激混みゲートで鼻毛事件勃発
尼崎駐車場からシャトルバスに揺られること20分。
15:40、いざ会場到着。
「尼崎駐車場ガラガラだったし余裕~♪」なんて思ったのも束の間。
東ゲートに着くと、目に飛び込むのは 人・人・人!
我々の入場する西ゲートも負けず劣らずの人・人・人!
16時入場組の大行列に、私の心拍数も急上昇。
「くら寿司16:20予約に間に合うのか!?」
そんな時に限って発動する5歳娘の必殺技。
「おしっこ~~」。
「ガマンできない!?」「できるよね!?(母の圧)」「くら寿司、行くから!!」と必死に説得。
待ちに待ってやっと入場~!と思いきや、
入場ゲートで私の荷物がX線に引っかかる。
「ハサミありますね、これは何に使うものですか?」と係員。
――え、ポーチに入っているあんな小さなハサミで!?
このどちらかといえば気の弱い私がまさかテロリスト疑惑!?
・・・やばい。ここで捕まるわけにはいかない。(勝手に犯人気分)
焦りながら、とっさに出た言葉が
「鼻毛を切るものです」
……係員さん、失笑。家族、苦笑。
こうして“鼻毛カットの人”としてゲート突破。
万博入場!バンザイ!
夢の「万博くら寿司」へ!
さあ、夫が命がけ?でパビリオン並みの予約難易度を突破した超難関「万博くら寿司」。
世界の料理が楽しめる✨はずがーーー
・タッチパネルは国名と料理の名前・写真だけでメニューの詳細がわからない
・でも浮かれ気分でとりあえず注文する
・皿が到着するときには何を頼んだか忘れている
テーブルを彩る各国の料理、どこの何の料理かもわからぬまま食べては、
「なんか、外国の味だね!!」という雑な感想が発せられる。
11歳娘は「パリパリのやつ、おいしい!」と、とりあえず満足のよう。
5歳娘は「サーモン!」と、いつものオーダー。
義父も「納豆巻き!」(ビールの友)と、これまたいつものオーダー。
いつの間にか完全に甲府モード。家族で「寿司」を囲んでいる。

夫の暴走
そんな中、ひとり「万博くら寿司」に酔いしれる夫。
自分へのご褒美なのか!?デザートを爆注文!!!
アホ(ココナッツ白玉)→パンケーキ→エッグタルト→ベルギーワッフル!!!
……甘味地獄に自らダイブ。
最後は「うぐぐ…」と呻きながらワッフルを口に押し込むを、家族一同、呆然と見守る。
甘酸っぱ~い(←甘味と胃酸)思い出となった。
くら寿司スタンプも押して、思い出はプライスレス✨✨
【体験レポ】飯田パビリオン、ミャクミャク探し地獄
予約を勝ち取った、飯田パビリオン。
18:20に予約していたので、予約なし列35分待ちを横目にスイスイ入場。
11歳娘が一言。
「なんか気持ちいいね(ニヤリ)」
…この子、完全に優越感を味わっている。
オトナの腹黒い感情まで成長してるじゃないか。母、ちょっぴり切ない。
ピュアな娘はいずこへ…。
世界最大の西陣織の外観に驚き
まず外観から圧倒される。
建物は世界最大の西陣織生地で覆われ、ギネス世界記録認定済み。
触ってみると…ほんとに“布の感触”!
「これ壁なの?布なの?」と、外壁なのに布のギャップにおどろく11歳娘。

巨大ジオラマと「隠れミャクミャク」
展示に入ってすぐ目に飛び込むのは、24m×15mの巨大ジオラマ「ウエルネススマートシティ®」。
ここで仕掛けがひとつ。
ジオラマの中に9体のミャクミャクが隠れているという遊び心✨。
遊び心✨と思っていたら、娘たちがドハマりし、全然先に進めない。
未来都市?スマートシティ?誰も見ていない。
完全に「ミャクミャク探し」になっている我が家。
ふと見ると、じいじは「足がぁ・・・」と疲労困憊で座りたそう。
焦る親、執念の娘。
夫、こっそりスマホで検索。カンニング作戦発動!
その結果、無事9体コンプリート。なんとかジオラマゾーンを脱出した。
未来型住宅「ウエルネス・スマートハウス®」
続いては未来の住まいを体験できるエリア。
ここでは健康管理システムが搭載され、日々の食事や運動を自動で提案してくれる。
ただし、体験は予約制。45分待ちと聞き、今回は断念。
それでも驚いたのは――メディカルトイレ!
便をすると腸内細菌のゲノム解析までしてくれるという。
「毎日が健康診断」な未来。ワクワクが止まらない。
未来都市よりも、結局は“隠れミャクミャク”に夢中だった娘たち。
それもまた、万博の楽しみ方のひとつ?

【体験レポ】インドネシアパビリオン
飯田パビリオンを出ると時刻は19:15。
20:30開始の「アオと夜の虹のパレード」まで少し余裕がある。
「向かいのインドネシアパビリオン、待ち時間30分だって!」
よし、いける!と列へ並ぶ。
ただし、じいじの足が心配。
すぐさま折りたたみ椅子を取り出して座ってもらった――その瞬間。
「あ゛あ゛ぁーーっ!!!!」
椅子が壊れ、じいじまさかの転倒。地面にうずくまり苦しそう…!
やばい、救急車案件か!?
異変を察して駆け寄ってきてくれたスタッフさん(たぶんインドネシアの方)。
「アーユーオーケイ?キュウゴ、イク??」
…めっちゃ優しい。
一方のばあば、「スマホ!スマホ!」と、じいじのお尻の下敷きになったスマホをまず救護。
「スマホかーい!」と突っ込みたいけど、突っ込めない。切迫した状況に。
しかし!しばらく安静にしていると、じいじは驚異の回復を見せてくれた。
「ススンデクダサイ~♪ ツメテクダサイ~♪」と軽快な歌声にノッて、ぐんぐん進んでいった。
インドネシアパビリオン入館!
結局、待ち時間15分ほどで入館。
入口にはインパクト大なお面たち。
「これはトーちゃん!」「これはカーちゃん!」と娘たちは爆笑。
中に入ると一気に熱帯雨林空間!湿度ムンムンなジャングルを体感。
VRで映像を楽しみ、インドネシアらしいデザインの展示に「かわいい!」と声が出る。
本当ならシアターでゆっくりしたかったが、ショーの時間が迫っており断念。
それでも、各ブースで工夫された演出を楽しみながら、インドネシアの魅力をしっかり味わえた。

「アオと夜の虹のパレード」座れるだけで満足だったのに…想像超えのショー
実を言うと、我が家は「ショー」にはあまり興味がない。
ディズニーランドでもショーの時間=アトラクション狙い目!というスタンス。
しかし今回は三世代。「座れる」ことが最優先!
二か月前の抽選にパレードを入れ込み、奇跡的に予約をゲットしていたのだ。
「予約済み」の優越感とともに受付へ――と思ったら、
中央席はすでに埋まり、我々は端っこのほうへ誘導。
これ…ほぼ予約外ゾーンやん!!
まあいい。座れるだけで十分。
(本音はビール片手に見たかったけど、飲み物売り場は寸前で閉店。チーン。)
そして始まったショー。
正直、何の期待もしていなかった。「座れること」が目的だもの。
が、見事に裏切られた。
水しぶきが想像以上に飛ぶ!
光の演出はどうやってるの!?
炎の演出、マジで熱いんですけど!!!
水と炎の舞に仰天。両者が緻密に絡み合い、まるで生き物のように舞う。
隣を見ると、義両親も娘たちも目をまん丸にして食い入るように見ていた。
あぁ、みんなで見られてよかった。感無量。



ドローンショーと5歳娘の必殺技
水上ショーの余韻そのままに、空には無数のドローンが。
夜空を舞う光の演出に、思わず叫ぶ(心の中で)。
ビバ!テクノロジー!
ビバ!三世代万博!
その瞬間、隣から小さな声。
「おしっこ~~」。
来ました、5歳娘のカウンター。
「キラキラ終わったらね(圧力)」と説得し、ドローンを最後まで見届けたのであった。

ホテル到着、そして背徳の夜食
「帰り道も大混雑」とニュースでは聞いていたが、
尼崎駐車場行きのバスは意外にもスムーズに乗れ、ホテルに到着。
すでに23時過ぎ。
「早く寝よう!」と焦る母を横目に、家族はコンビニで買ったカップ麺をすする。
誘惑に負けて私もスープを一口・・・
うまい。
背徳の味が体中に染みわたり、止まらない。

まとめ
こうして三世代万博の初日は、笑いあり、感動あり、ハプニングありで幕を閉じた。
・予定調和には行かない万博 → だからこそ面白い!
・飯田パビリオンのミャクミャク探し → 子どもは絶対ハマるのでご用心。
・インドネシアパビリオン → VRと熱帯空間が見どころ。
・アオと夜の虹のパレード → 想像以上に圧巻!
・じいじのお尻 → 無事でよかった…。
改めて思うのは、三世代で「同じ時間」を共有することの尊さ。
激混みも、不意打ちのハプニングも、全部ひっくるめて「かけがえのない思い出」になる。
次回は「③1日券フル参戦編」!
明日も早い。しっかり休んで次なる冒険へ!
果たして三世代の体力は持つのか?そして最終日、無事に甲府まで帰れるのか!?
次回『③1日券フル参戦編』に続く!
乞うご期待です!
  
  
  
  
    
