「水イボ取るのこわいーー!」からの大逆転ーー成功のカギは“心の準備”と“リラックスグッズ” 4歳児の水イボ処置実録ルポ

雑記・雑感
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2週間前、私は途方に暮れて皮膚科をあとにした。

「一体どうすれば・・・」

娘2号(4歳)が、水イボ取りを猛烈に嫌がり、診察室で泣きわめき、体をよじりまくった結果、「命に係わるもんでもないし、また次回にしましょう」とあっさり処置を中止されてしまったのだ。

仕事終わりに、保育園へ向かい娘をピックアップ、受付終了ギリギリに皮膚科へすべり込み、「1時間待ちです」と言われ、いったん家に戻り夕食準備をし、再び戻ったというのに!!!

まだ4歳、ピンセット片手に近づいてくる医師にビビるのは当たり前。

わかっている。わかってはいるのだけど、

あんなにがんばって痛み止めのテープを貼ったのにーーー。(しかも大量の水イボ1個1個に。所要時間10分)
あんなに受付時間ギリギリに焦ってすべり込んだのにーーー。
待ち時間に夕飯作るぞ!と、行き帰りしたのにーーー。

診察室で暴れたことなどすっかり忘れてスキップしながら帰る娘2号が恨めしい。

「なんでおとなしくしていなかったの!?」「なんでガマンできなかったの!?」

と問い詰め、

「体じゅうイボだらけになっちゃうよ!?」「かーちゃん、もっとがんばってほしかった!!!」

と追い打ちまでかけてしまった・・・。反省。

とはいえ、このまま処置できず、本当に全身に広がったら?と不安はつのるばかり。

実際、水イボは日に日に増殖中。

一体どうすればーーーー。

水いぼ取りに向けた作戦

なぜあんなに嫌がったのかをしつこくヒヤリング

1.「こわいもん」
2.「強くおさえてくれたら、動かないもん」

1.「こわいもん」について
→痛み止めのテープを貼るから痛くないよ、と刷り込む。
→娘の圧倒的信頼を得ている夫を一緒に連れていき、そばにつかせる。

2.「強くおさえてくれたら、動かないもん」について
→夫と私でホールドするしかない!。ただし、娘の尊厳も大切に。
「〇〇(娘2号)ちゃん、強くおさえてほしいんだよね?とーちゃんかーちゃんでしっかりおさえるからね」と、前向きに刷り込む。

水イボが広がるとどうなるのか?の想像作戦

「水いぼあると、プールに行けなくなるよ~」

※↑本当は行けます。

大のプール好きな娘。そこを突く母の策略。悪い母よ。

最後はやっぱりごほうび作戦

その日は暑かった。

診察前、娘の耳元でそっとささやく。

「がんばったら、お姉ちゃんにナイショでアイスクリーム買って食べよう♪」

娘の目がキラーン。

アイスクリーム!しかも、お姉ちゃんにナイショ!その恍惚の表情、作戦成功だ。

準備はすべて整った。いざ、3人で診察室へ!!

水イボ処置実録ルポ—奇跡の展開に母、言葉を失う

診察室にて母、驚くべき光景を目にする。

なんと娘、自ら処置のベッドに登り、服を脱ぎ、

「どうぞやってください」と言わんばかりに自らうつ伏せでスタンバイ。

え・・・押さえなくていいの!?

でもやっぱり怖いのか、処置ベッドの隅に座る父の足をぎゅっとつまんでいる。

おお!娘よ、恐怖と戦っているのだね。なんと強い子、母はあなたを誇りに思うぞ!!

例のごとく医師がピンセット片手にやってくる。

「まずは足かな?」の声に、娘、仰向けのままお尻をせり出して準備OK。

チョン チョン チョン と、軽快に処置が進む。娘、微動だにせず。

途中、医師に「ここ、テープ貼っていないけど、取っていい?」と聞かれ、

母、今を逃してはならぬ!と間髪入れず「はい!!」と答える。

・・・チョン 

ビクーーーーッ!!!

娘の体がよじれる。やはり麻酔テープナシのところは痛かったかーーー!!

でも、泣かない。逃げない。動かない。

右わき腹、左わき腹、手の甲まで、すべてスムーズに、あっけなく終了。

医師、看護師からも「おとなしいねぇ」「いい子いい子」と褒められ、

夫に至っては「前回ホントに暴れたの?」と首をかしげている。

「暴れたんだよ!!!1個も取れなかったんだよ!!!」と力説しても信じてもらえない始末。

すがすがしい達成感とともに皮膚科をあとにする私。青空がまぶしい。

立ち止まり、しゃがんで娘の顔を見つめ、「よくがんばったね!!つよかったね!!」と抱きしめる。

水イボ取りはまだまだ続く。ここがスタートライン。

次回のために、この成功体験を娘のハートに刻まねば!!!という下心たっぷりの母の抱擁だ。

すると娘、

「だって、アイスクリームたべたかったの」と言いながら、涙をポロっと流すではないか!

この子、その涙、まさか自分の勇姿に感動して・・・!?

母、衝撃。

まとめ—水イボとりを控える親子へ伝えたい!

帰宅後、一つ気づいたことがある。

水いぼ取りのコツをネット検索した時に、

「リラックスグッズを持っていきましょう」

という一文があった。

娘にとって大好きなとーちゃんはまさに「リラックスグッズ」。

夫は「身体拘束要員」ではなく「リラックスグッズ」だったのだ。

メンタルの事前準備、とっておきのごほうび、そしてリラックスグッズ、

水イボとりに悩める親子の皆さま、どうか少しでも参考になりますように!

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