娘2号とドンキーコングリターンズHDをプレイ。かつてスーパーマリオや高橋名人の冒険島でならした腕が鳴るぜっと参戦。
このゲーム、2人で同時にプレイでき、それぞれ大きいゴリラと小さいゴリラとして進んでいく。
自信満々で始めた母、かつての指さばきはどこへやら。大きいゴリラに扮した娘にあっという間において行かれ、画面から消える。そして知らぬ間にどこかで落下しゲームからも消える。
もはやこれまでかと思いきや、ななんと娘1号が助けてくれたのである。死後風船と化してふわふわと再登場した母をパチンと割り、母、復活。さらに娘、「このボタンを押すとこうなるよ、かーちゃん、こっちだよ」と優しく導いてくれるではないか。いつもの傍若無人な娘1号とは違った姿に母、感無量。
そしてこのゲーム、大きいゴリラにおんぶしてもらうと小さいゴリラは何もしなくても自動的にゴールできるのだ。
・・・ちょっと、おぶってもらおうかな…
完全に魔が差した。普段、娘1号に対し、「自分でやりなさい!」「10歳にもなって何で自分で出来ないの!?!?」とキレている母。それが、ひとたび娘の背に乗ると、そのままただただゲームの進捗を眺めながらゴール。

娘ゴリラに背負われてゴールする母ゴリラ。
たはむれに 母を背負ひて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず
石川啄木の歌が浮かんだ。
娘1号も母の老いを感じていたのだろうか。