休日の昼ごはん。
それは、世の親たちにとって毎週やってくる厄介なミッション。
「お昼、何食べる?」
「えー、なんでもいいー」
この不毛なやり取りに終止符を打つ我が家の絶対的エース、
それが「マルちゃん焼そば」である。
昔はスーパーの特売で198円で買えたのに、今や容赦なく200円の壁を超えてくる。レジで少しだけ胸が痛むが、それでも買ってしまう。
なぜなら、あの絶妙な麺の太さとジューシさ、スパイシーな粉末ソースの味は、他の安価な焼そばでは代用できないからだ。
しかし最近、我が家に「深刻な焼そば不足問題」が勃発した。
これまで、焼そば3玉入り1袋を家族4人で平和にシェアしていた。
配分としては、夫(1人前)、私(0.8人前)、11歳長女(0.7人前)、5歳次女(0.5人前)。
これでちょうど3玉。完璧な黄金比であった。
ところが、である。
現在、成長期という名の暴走列車に乗った11歳長女の食欲が止まらない。
最近では1人前どころか、1.2人前をペロリと平らげるようになった。
さらに恐ろしいことに、5歳次女も、大好きな焼そばとなると、
大人顔負けのほぼ1人前を要求してくるようになったのだ。
計算してみてほしい。 夫(1.0)+ 私(0.8)+ 長女(1.2)+ 次女(1.0)= 4.0人前。
足りない。圧倒的に1玉足りない。 しかし、だからといって「3玉入りを2袋(計6玉)」買うのは、休日の手軽なランチにしては量が多すぎるし、何より家計へのダメージが地味に大きい。
「どうすれば、3玉のマルちゃん焼そばで、飢えた家族4人の胃袋を満たすことができるのか…?」
スーパーの麺売り場で立ち尽くしていた私に、天啓のように閃いたメニューがあった。 それが「そばめし」である。
神戸どうぶつ王国での「運命の出会い」
事の起こりは去年。家族で神戸どうぶつ王国へ遊びに行った時のことだ。(過去ブログ参照)
ペコペコになったお腹を満たすため、ランチで何気なく頼んだのが「神戸名物・そばめし」だった。
これが、我が家の姉妹、特に5歳次女にメガヒットしたのである。
なぜか? 理由はシンプル。
「大好きな焼そばの味でありながら、スプーンでガツガツ食べられるから」だ。
箸を使って麺を持ち上げるのがまだ少し苦手な5歳児にとって、
長い麺は時にストレスになる。
しかし、細かく刻まれたそばめしなら、スプーンで一気にすくい、口へ運べる。 「美味しさ」と「食べる簡単さ」。この二つを同時に叶えるそばめしは、幼児にとってまさに理想のメニューだったのだ。
旅行から帰り、「あれは家でもイケるのでは?」と試してみたとき、
私はある重大な事実に気がついた。
「ご飯を加えることで、焼そば3玉でも家族4人を余裕で腹パンにできる…!」
炭水化物 × 炭水化物。 栄養面のことは一旦忘れよう。
休日の昼ごはんに求められるのは、
栄養バランスよりも「手軽さ」と「満腹感」、そして「家族の笑顔」である。(たぶん)
それ以来、我が家の休日ランチの定番は、ただの焼そばから「そばめし」へと完全に移行した。
試行錯誤の末にたどり着いた、我が家の最強そばめしレシピ(※神戸流ではない、邪道です)をここに公開しよう。
3玉で4人満足!我が家の「かさ増し・そばめし」レシピ
【材料(家族4人分)】
- マルちゃん焼そば:3玉(粉末ソースは使わない)
- ご飯:お茶碗2杯分くらい(必ず温めておくこと)
- 豚肉:適量(豚バラがベストだが、我が家は格安の豚コマを使用)
- パック入り刻みネギ:適量(辛味の抜けた市販のパックネギがマッチする)
- 天かす:好きなだけ(おたふく天かす「天華」がオススメ!)
- お好み焼きソース:適量(たっぷりめ)
【命運を分ける下準備】
調理を始める前に、絶対に守ってほしいルールが一つだけある。
それは、「焼そばの麺は、袋を開ける前に、袋の上から包丁で格子状に切る」ことだ。
絶対に袋を開けてからまな板の上で刻んではいけない。
それをやると、パラパラになった短い麺がまな板から四方八方へ飛び散り、キッチンが地獄絵図と化す。
拾う手間も、後片付けの手間も増え、「お昼まだ~」などと言われると
イライラMAX。
「袋の上から親の仇のように押し切る」。これが成功の秘訣である。

【作り方(フライパン一つで完結)】
- 豚肉を炒める:フライパンにうすく油を引き、豚コマを炒める。
- 麺を投入:火が通ったら、袋の上から細かく刻んだ焼そばをドサッと入れる。
- ご飯を合流:温かいご飯をドーンと入れ、麺と馴染むように炒め合わせる。
- 天かすマジック:ここで天かすを投入。これがジャンキーな旨味と食感を生み出す。
- 味付け:お好み焼きソースをドバッと回しかける。
- 仕上げ:最後に刻みネギをバサッと入れて軽く炒め合わせたら、完成!
味変アイテム
とはいえ、毎週そばめしだと飽きられる。
そんなときは、
・マヨネーズON!
・目玉焼きのせ
などで、ごまかしている。
我が家流そばめしのポイント
「水は入れないのか?」
「入れない」
切り刻んだ焼きそばを入れるので、そば同士がくっつくことがない。
そして、よりジャンキーな食感が我が家好みなのか?みずみずしくない方が好評なのだ。
「野菜は入れないのか?」
意識の高い読者からこんなツッコミが聞こえてきそうだが、
「一切、入れない(真顔)。」
そばめしとは、炭水化物とソースのジャンキーなハーモニーを最大限に楽しむもの。そこに中途半端な健康志向はいらない。
では、豚コマ、天かす、刻みネギは?
これらはすべて、主役である「そば&めし」を引き立てるための「出汁」であり「薬味」なのだ。
もしどうしても野菜を摂らせたいなら、そばめしの中に混ぜ込むのではなく、副菜としてスープやサラダを別で用意することを強く推奨する。
なぜ私がここまで頑なに野菜を拒絶するのか。それには悲しい過去がある。
かつて良妻賢母を気取った私は、みじん切りにしたキャベツや玉ねぎをこっそり混ぜ込んで作っていた。
しかし、結果は散々だった。
せっかくのジャンキーな味が野菜のせいでぼやけてしまい、娘たちからは大不評。 5歳次女に至っては、箸先で器用にキャベツだけをポイポイとよけたのである。
せっかく細かく刻んでやったのに、せっかく栄養面を考えたのに、
そのキャベツをよけるだと…? 私の怒りは沸点に達し、楽しい休日のランチが険悪に。
「精神衛生上、非常~に良くない。」
それ以来、潔く「そばめしには野菜を入れない」という選択をした。
結果として、子供たちは無心でスプーンを動かし、あっという間に完食してくれるようになった。
ピカピカのお皿で母も大満足。食卓に平和が戻ったのである。
まとめ:休日の昼に「そばめし」はいかが?
育ち盛りの子供を抱え、休日のたびに「何を作ろうか」と頭を悩ませているお父さん、お母さん。
「マルちゃん焼そば3玉 + ご飯」で作れる、4人分(それ以上も可)の最強満足ランチ「そばめし」。
調理は簡単、お財布に優しく、子供ウケも抜群。
そして何より、スプーンでかきこむ背徳感たっぷりのソース味が、
休日ののんびりとしたランチにピッタリ。
今度の週末、ぜひ騙されたと思って作ってみてほしい。
ただし、「麺は袋の上から切る」ことだけは、どうかお忘れなく!

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