6歳児の誕生日プレゼント。
親としては、知育玩具か、長く遊べるブロックか、はたまた素敵な絵本か……などと夢を膨らませるものである。
しかし、現実はいつだって親の理想とはかけ離れるわけで・・・。
我が家の次女(5歳)に「お誕生日は何が欲しい?」と尋ねたところ、満面の笑みで返ってきた答えはこれ。
「おしりシール!!」
……おしり? あの、お尻、である。
現在、絶賛シールブームにまんまと飲み込まれている我が娘。
大人気「おしり」シールを所望してきたのだ。
気が弱い娘と、保育園での「シール強奪事件」
先日、保育園の夏祭りでのこと。
お友達とシール交換を楽しむ娘の姿を、私は少し離れたところから微笑ましく見守っていた。
しかし、おやおやおや?
我が娘、気が弱いのか!?ジャイアン気質のお友達に、
「これちょうだい!」 「これもちょうだい!」と
あれよあれよという間にお気に入りのシールをむしり取られているではないか!
交換どころではない。一方的な略奪である。
それを見ている親のほうが、
「ちょっと待って! そのシール、本当にあげていいの!?(それ、この間ねだられてしぶしぶ買ってあげた高いやつなんですけど!!)」
と、 思わず横から大人気なくチャチャを入れてしまうほど。
「No」と言える子になってほしい、親の願い
自分があげたくない時は、「これはあげられないよ」とハッキリ言えるようになってほしい。
そんな親の(少し重めの(苦笑))願いも込めて、彼女が愛してやまないとびきりのおしりシール、さらにはおなかシール、そして台紙がたくさん入る立派なシール帳をセットにしてプレゼントすることにした。
これで自分のお気に入りのシールを大切にしてほしい。
しかし、その計画を聞いていた12歳の長女が、鋭いツッコミを入れてきた。
「え、お誕生日プレゼント、シールだけでいいの?」
その言葉の裏を、私は読み取った。
(ふふーん、さては「金額的に、お誕生日ならもっとおねだりしたらいいんじゃない? そしてそのおこぼれを自分も頂こう……ウシシ」と思っているな?)
母の邪推とは裏腹に、12歳娘の真意は、まったく別のところにあったのだ。
「お誕生日なんだから、見た目にも豪華でテンションが上がるプレゼントボックスがいいじゃん!」
確かに、シール帳とシールだけでは、どうラッピングしても手のひらサイズに収まってしまう。
お誕生日という特別な日なのだから、ドーンと大きくて、開ける瞬間にワクワクするような箱にしてあげたい。12歳娘は妹のために、本気でそう考えてくれていたのだ(邪推した自分が恥ずかしい‥)。
YouTube発!手作り「マトリョーシカボックス」の提案
さらに長女は提案してきた。
「YouTubeとかでよく見る、マトリョーシカみたいなプレゼントボックスを作って驚かせたい!」
母、ポカーンである。 マトリョーシカ? あのロシアの、開けても開けても同じ顔の人形が出てくる民芸品の? 言われるがままに動画を見せてもらい、仰天!
「なんじゃこりゃーー!めっちゃテンション上がる!!」
箱を開けると、四方がパタンと倒れて、中からまた一回り小さな箱が出てくる。
さらに開けるとまた箱が……という、まさにマトリョーシカ構造のサプライズボックスである。
しかし、同時に強烈な不安がよぎる。
「……これ、手作りできるの??」
工作タイム!サプライズボックスの作り方
悩んでいても始まらない。今回は初心者向けということで、「2重のボックス」を作ることにした。
【材料】
- 段ボール:スーパーを徘徊し、ちょうど良いサイズのものを大小2つ調達(もちろん無料)。
- 色画用紙・のり:さすがにスーパーの段ボールむき出し(みかんやネギのロゴ入り)では質素すぎるため、5歳娘の推しカラーであるピンクの画用紙を全面に貼り付ける。
- セロテープ(大量):これでもかというほど使う。
制作は、長女との共同作業である。 段ボールの四隅に切り込みを入れ、開いた時にパタンと倒れるようにする。そこへピンクの画用紙を貼り付け、内側の壁面に、スーパーで買い集めたお菓子や、メインの「おしりシール」をペタペタと貼り付けていく。
この作業、想像以上にセロテープを消費する。
途中で「ヤバい、テープが尽きた!」と養生テープを使用。これから作る方は、どうかセロテープのストックだけは潤沢に用意しておいてほしい。
表紙(一番外側の箱のフタ)には、レゴの公式HPから無料でダウンロードできる、ポップで可愛いメッセージカードを貼り付けた。 これで、一気に「売り物感(?)」がアップである。
いざ開封! 5歳娘の反応と、非合理的な箱の奇跡
そして迎えた、誕生日当日。
12歳娘をマンションの1階のオートロックまで行かせ、ピンポーン。
インターホンの画面に映る大きなピンクの箱に6歳娘、目を丸くする。
しばらくして家の前に大きなピンクの箱が置かれる。目を輝かせる6歳娘。
「開けてごらん」と促すと、6歳娘が恐る恐るフタを持ち上げた。
びよよーーーん!!
四方の壁がパタンと倒れ、中からお菓子とシールが散りばめられたカラフルな世界が飛び出した。

中にはさらにもう一つの箱。
それを開けると、また「びよよーん!!」と壁が倒れ、中央にはメインのプレゼントである立派なシール帳が鎮座している。

5歳娘の反応は……言うまでもない。大・大・大喜びである!
蓋を開けるたびにびよよーんと広がり、その反動で貼り付けていたお菓子がたまにポロリと床に転げ落ちる。箱を閉めるのも一苦労。
片付けや実用性の観点から言えば、なんとも非合理的な箱である。
しかし、お菓子を拾い集めながら大事そうにフタを閉める娘の顔を見ていると、そんなことはどうでもよくなった。
12歳娘と一緒にこっそり作った、不格好だけど愛情たっぷりの手作りボックス。
それは間違いなく、6歳娘にとって世界に一つだけの「宝物」になったようだ。
誕生日や記念日のちょっとしたサプライズに、手作りマトリョーシカボックス。
ぜひ皆さんも試してみてほしい!

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