家計簿をつけるのが好きだった。
かつて私が愛用していたのは「ウキウキ家計簿」という名作フリーソフト。
買い物のたびに必ずレシートを入手し、パソコンの前でポチポチ手入力する日々。
1円の狂いもなくピッタリと数字が合った瞬間、脳内に分泌されるドーパミンと達成感。それはそれは楽しい趣味の時間だった。
しかし、悲しいかな。 時は残酷である。
加齢とともに、「入力ミス」が頻発するようになってきたのだ。
数字の打ち間違い。 入力項目の段ズレ。
気づかぬうちに、家計簿はカオスと化していく。
月末に家計簿を見直して、「えっ、何にこんなにお金を使ったんだ!?」と青ざめる。
震える手で血眼になって原因を探る。
「電気代がバカ高い!」と思いきや、先月買った家電(PC)の代金を電気代の欄に打ち込んでいたり。
「今月の給料、高くない✨✨?」と思いきや、単なる桁間違い。ガーン。
ズレを見つけて修正する時間が、もはや日々の入力時間より長くなっていく始末。
「一体私は、何のためにこの不毛な作業をやっているんだ……?」
目的を完全に見失い、あんなに愛していた家計簿をつける作業がストレスになりつつあった。
救世主「マネーフォワード ME」との出会い
そんな「家計簿地獄」の底なし沼で絶望していた私を救い上げたのが、「マネーフォワード ME(通称:マネフォ)」というサービスである。
クレジットカードや銀行口座を一度登録しておくだけで、
あとは勝手に口座情報を吸い取り家計簿を作成してくれる神アプリ。
そこには、「数字の打ち間違い」や「段ズレ」は一切存在しない。
ちなみに、プレミアムサービスは月額540円(年額プランなら5940円)。
これを高いと見るか安いと見るか。
私は「安くはないが、使用する価値あり!」と断言する。
なぜなら、家計簿の入力時間が「完全なゼロ」になったことで、
「我が家の家計を検証し、改善に向けて戦略を練る時間」に全振りできるようになったからだ。
ただ、このマネフォ。
便利がゆえに、「初期設定」と「使い方のマイルール」を間違えると、結局めんどくさくなって一瞬で挫折する代物でもある。
今回は、1年半継続してコツを得てきた私が実践している
「マネフォの運用ポイント」をご紹介したい。
マネフォ運用ポイントその1:目的に合った「中項目」を設定すべし!
マネフォが自動で吸い取ってきた支出情報は、最初は手作業で「これは食費」「これは日用品」と項目別に振り分ける必要がある。(一度覚えさせれば次からは自動化される)。
実は、ここでつまづく人が異常に多い! なぜなら、マネフォのデフォルト項目は、親切心からか?信じられないほど多岐にわたるからだ。
例えば「趣味・娯楽」の項目。デフォルトでは「アウトドア、ゴルフ、スポーツ、映画、ゲーム、本、旅行、秘密の趣味…」と細かく分かれている。
「我が家はアウトドアもゴルフもしないし、『秘密の趣味』って何だよ!? 」である。
こんな細かすぎる分類は、我が家の家計簿には1ミリも必要ない。 そもそも、我が家が家計簿をつける目的は以下の2つに集約される。
- 現在の支出から無駄遣いをあぶり出し、投資に回すこと。
- 子どもたちが巣立った後の「未来の支出」を正確に予測すること。
これを踏まえると、「趣味・娯楽」や「衣服費」の中項目は、行動別・アイテム別ではなく「人別(家族・とう(夫)・かあ(私)・子ども)」に分けるのが正解。
このうち「家族」と「子ども」の項目は、子どもが独立した後は綺麗さっぱり消え去る(はずの)支出だ。これを明確に把握しておくことが、リアルな老後資金の見積もりに直結するのである。

最初の中項目設定だけは少し頭を使う。
しかし、一度設定してしまえば、あとはマネフォが「あ、これはかあさんのいつもの趣味のサブスクね」と自動で振り分けてくれるので、超絶ラクになるのだ。
マネフォ運用ポイントその2:項目が違うものは「別々に会計」すべし!
さて、ここからがデジタルツールを極めるための「究極のアナログ裏ワザ」だ。
例えば、週末に家族でユニクロへ行ったとしよう。 とう(夫)のズボン、私のTシャツ、子どもたち(11歳と5歳)のパジャマをカゴに山盛り入れ、レジにて一気にクレジットカードで支払う。……あぁ、スッキリ!
しかし後日、マネフォの画面には無情にも「ユニクロ:11,840円」という合算データが表示される。 これを「親の服」と「子どもの服」に分けるためには、一旦自動入力された合算金額を削除し、レシートを見ながら手入力で親の分と子どもの分に電卓を叩いて分けなければならない。

それじゃあ、マネフォの『自動化』の良いところが全消滅じゃないか!!
この時、ひらめいた!
家計簿アプリ上で後から分けるのが面倒なら、最初からレジの会計を「親の分」と「子どもの分」で分けて決済すればいいのだ、と。
正直、休日の大混雑している有人レジで「すみません、会計を別にしてください」とお願いするのは、鋼のメンタルが必要だ。ちょっと忍びない。(でもやる)
しかし、ユニクロのような「セルフレジ」であれば話は別である。
誰にも気兼ねなく、無の表情でササッと2回決済を済ませればいいのだ。
ちょちょいのちょいである。
【応用編】「入口で分ける」作戦は、お年玉の入金でも大活躍!
この「後から分けるのが面倒なら、最初(入口)で分けてしまえ!」という考え方。実はこんなところでも使える。
皆さんは、お正月が終わった後、子どもたちがもらった「お年玉」をどうやって銀行に入金しているだろうか?
全部まとめて「5万円!」とドーンと入金?
ノンノンノン!である。
「じいじばあばから1万円」「ひいばあから1万円」と、もらった相手ごとに分けてATMに入金みてほしい。
そしてその行に誰からもらったか記載するのだ。(紙通帳の場合)
なぜか? 数年後に通帳を見返したとき、
「これはじいじばあばからいただいた、大切なお金なんだよ!」と娘たちに伝えたいから。
数年後、ひいばあちゃん、じいじ、ばあばは死んでいるかもしれない(苦笑)。
だからこそ、しっかりと記録に残しておき、その愛情を娘たちに感じてほしいのだ。
全部まとめて入金だと、その記録があやふやになってしまう。
「正確な入金明細のためには現在の自分がATMの前に長めに立って、個別入金する。それが鉄則である。」
まとめ:家計簿を「作る」時間から、「検証する」時間へ
マネーフォワード ME、まだ使っていない方はぜひ試してみてください。
数字間違いや段ズレだらけの「謎の家計簿」に振り回される日々よ、サヨウナラ。
限りあるお金をより有効に、よりワクワクするように使っていく。
そのための作戦会議をする時間が劇的に増えますよ!
💡 かあのちょっとボヤかせて
「レジ分割決済」は最強のメソッドだが、ネットショッピングではちょっとした罠が潜んでいる。
Amazonなどで服や日用品を買うときも、カートを分けて決済すれば済む話(プライム会員なら送料無料なので)
だが! Amazonってやつは、たまに「5,000円以上のお買い物でポイント還元!」みたいな魅惑のキャンペーンを仕掛けてくる。
そりゃそうだよね、送料問題あるものね。
これにつられて、「全部まとめて5,000円超えさせちゃえ!」とまとめ買いして、あとでチマチマとマネフォを修正する。
ツルセコの性ですな。チーン。


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