今年も、あの「忌まわしき暑い夏」がやってきた。
日中の暑さもさることながら、何が一番辛いかといえば、夜の寝苦しさである。
暑さによる寝苦しさに悶絶しているのは、基礎代謝がすっかり落ち切った48歳の私ではない。
大量の汗をかきながら眠る、エネルギーの塊のような2人の娘たちの方。
「暑い〜〜〜!」
と叫びながら、布団の冷たい部分(オアシス)を求めてごろりんごろりんと寝返りを打つ5歳の次女。
しまいに私の体に突進。寝込みを襲われうめいていると、
「熱い!!!もうエアコンつけて!!」と、闇をつんざく12歳娘の叫び。
娘たちのクレームに屈し、仕方なくエアコンのスイッチを入れる。
すると今度は、冷たい風が容赦なく私の体に直撃するのだ。
48歳のおばさんの体感温度は、先ほどまでの「アマゾンの熱帯雨林」から、一瞬にして「極寒のツンドラ地帯」へと急降下。
「おお、寒い寒い……」
耐えきれずにエアコンを消す。
ふと横を見ると、同じく基礎代謝低下著しい夫が夏布団をしっかりと身にまとい寝ているではないか。さながらミイラのように。
ひとたびエアコンを消すと、あんなに寒かったのに、たちまち再び熱帯雨林がやってくる。
そして、5歳娘の突撃と12歳娘の叫び。再びエアコンをオン……。
エアコンON → 極寒 → エアコンOFF → 熱帯雨林 → 娘たちの暴挙→ エアコンON……
まさに無限地獄。
暑さ、というより、この2人の娘たちによる「深夜の暴挙」によって強制的に目を覚まされる日々。
ミイラ化した夫は気温や湿度の乱高下&騒音も動じることなく深い眠りについているため、戦力外。
暴れても涼しくなればたちまち深い眠りにつく娘たちと違って、
おばさん(48歳)は覚醒後、なかなか寝付けず浅い眠りのまま朝を迎える。
HP(ヒットポイント)を回復するどころか、スカスカのまま起床。
朝から「ひんし」状態である。
「こんな夜を・・・、これ以上続けたくない……!」
必死に解決策を探し求めた、我が家の7月の激闘の記録をご紹介しよう。
1. 救世主現る?「シーリングファンライト」
何か良いアイデアはないかとネットの海を彷徨っていたところ、素晴らしいアイテムを見つけた。
シーリングファンライト
「電気にファンがついている!」
なんて画期的なんだ!
これなら、エアコンの鋭く冷たい風ではなく、自然で心地よい風が天井から降ってくるのではないだろうか?
この「ファン付きライト」には、大きく分けて2つのタイプがあった。
【サーキュレーター型(サーキュライト) vs 大型羽根型(シーリングファン)】
ここで、両者のメリット・デメリットを表形式でまとめておこう。
| 比較項目 | サーキュレーター型 (例:ドウシシャ サーキュライト_EZシリーズ) ![]() | 大型羽根型 (例:VENTOTA シーリングファンライト_Forte) ![]() |
| 風の広がり | 直進的。真下にしっかり風を届ける | 部屋全体に優しく空気を循環させる |
| 音 | 回転数を増やすとうるさい | 静か |
| 設置のしやすさ | 超簡単。引掛シーリングにカチャッとつけるだけ | 重いため、天井の補強が必要な場合がある |
| 圧迫感・サイズ | コンパクトで天井が低くても気にならない | 存在感大。天井高がないと圧迫感が出やすい |
| お手入れ | 手が届きやすく、カバーを外して掃除しやすい | 高所の巨大な羽根を拭くのはかなり手間 |
| 安全性 | 1.7kg。万が一の落下時もリスクが低い | 5.4kg。地震などで落ちてきたら… |
寝室に設置するのだから、静かで優雅に回る「大型羽根タイプ」一択だろう!
当初はそう思った。
しかし、我が家の寝室の天井は決して高くはない。
大型羽根タイプの持つ「優雅さ」は、我が家においてはただの「巨大な圧迫感」になりかねない。
それに、あの重くて巨大な羽根が、もし地震などで落ちてきたら……と想像すると恐ろしくなったのである。
結果として、安全第一・手軽さ第一で、軽量な「サーキュレータータイプ(ドウシシャ
サーキュライト_EZシリーズ)」を購入した。
2. サーキュライト爆誕!しかし、立ちはだかる「湿度」の壁
ポチッとしてから数日、サーキュライトが到着した。

とにかく、作りがシンプルである。
これまでの寝室のライトを取り外し、サーキュライトをカチャッとつけるだけ。穴にスムーズに入れば、ものの1分で装着可能だ。
(この手軽さ、不器用な夫婦には本当にありがたい!)



ワクワクしながらスイッチを入れたその瞬間、頭上から心地よい風が吹き下ろす。うむ。冷たくない。自然な風サイコー!
ついに我が家の寝室に「涼風空間」が爆誕したのである。
ーーーしかし・・・猛暑を甘く見てはいけなかった。
どんなにそよ風が吹こうとも、寝室の室温自体が下がるわけではない。
心地よい風は、娘たち2人の大量の寝汗により、ぬるく湿った風に・・・。
「寝室の環境って、湿度の高さによる『蒸し暑さ』が一番の問題なのでは?」
結局、サーキュライト単体では高温・高湿には太刀打ちできず、エアコンを併用。
⇒冷たい風があたるツンドラ地獄へ逆戻りすることになってしまった。
結局のところ、やはり「エアコンの冷房・除湿機能」は絶対に必要なのだ。
3. 「エアウィング」との出会い、そしてDIYの極意
エアコンは必須。しかし、冷たい風が直接当たるのは絶対に避けたい。
そこで探し出したのが、「エアーウィング」である。
仕組みは至ってシンプル。エアコンの風の吹き出し口を、プラスチックの板でさえぎるだけだけ。
(正直、この板の見栄えにこだわらなければ、段ボールをテープで貼り付けても同じ効果が得られるのでは? と思うほどの構造である)
お手頃価格だったため、即購入して取り付けてみた。設置方法も、エアコンに直接両面テープで貼り付けるだけ。
たかが板1枚。されど板1枚!
なんと、この板があるだけで、エアコンからの鋭い冷風は見事に拡散され、
体に直接冷たい風を感じることなく、
部屋全体が「なんとなく涼しい」という最高の空間に仕上がったのだ!
「真夏の夜の暑さ問題、ついに完全解決!」
そう確信し、勝利の美酒(麦茶)に酔いしれたのも束の間・・・。
数日経つと、このプラスチックの板が、だんだん、だんだんと下に垂れ下がってきてしまったのである。
結果、風向きは元通り。再び冷たい風を全身に浴びる日々に逆戻り。
エアーウイング!お前もか!と思いながらキラーンとひらめいた。
このプラスチックの板、要は単なる板じゃないか。物理的に上に持ち上げて固定すればいいだけだ!
難しく考えることはない。
テープでグイッと上に持ち上げて、強制的に補強する。ただ、それだけでいいのだ!
見た目の問題? ノンノン!そんなものは暗闇の寝室ではモーマンタイ。睡眠の質こそがすべてだ。
プラスチックの板を養生テープでこれでもかとしっかりと固定する。
するとどうだろう。エアーウイング完全復活!


左の板部分が重力でどんどん下がってく

再びエアコンの冷たい風は体に当たらなくなり、心地よい温度と湿度に管理された神空間が戻ってきたのであった。
12歳娘の絶叫も、5歳娘の突撃も、もうない。
ついに、穏やかで深い睡眠を再び手に入れることができたのである。
4. サーキュライトの第二の人生
さて、寝室では見事に「用済み」となってしまったサーキュライトくん。
彼は今、リビングで大活躍している。
我が家は狭いマンションなのだが、なぜかリビングだけは細長く広め。しかも端っこにエアコンがあるため、
「エアコンがガンガン効く極寒地帯」と、
「空気が全く回らない蒸し暑い地帯」
ができてしまっていた。
厄介なことに、この蒸し暑い場所がちょうどダイニングテーブルの付近なのだ。
ここでご飯を食べながら、5歳娘が「暑い!!」とキレまくる。
6月ごろは「シャツ一枚になりな!!」と裸の大将よろしく過ごさせればなんとかなっていたが、
この7月後半の暑さ、すっ裸になっても暑いものは暑い。
しぶしぶエアコンの設定温度を下げるも、ダイニングテーブル付近は一向に冷えてこない。
誰もいない場所のみが極寒という何ともはがゆい状態。
そこで、行き場を失っていたサーキュライトを、リビングの天井に設置してみた。

すると、エアコンの冷たい空気が部屋中に効率よく拡散されるではないか!
(まぁ、本来そのためのサーキュライトなのだろう、きっと)
リビングの端にエアコンがあるような間取りの場合、サーキュライトが天井から空気をかき混ぜてくれるのは非常に理にかなっている。
床置きのサーキュレーターと違って、
・足元で邪魔になることも、
・配線に足をひっかけることも、
・子供が指をつっこまないか心配になることも、ない。
素晴らしい。寝室で敗北した彼は、リビングで勇者となったのだ。
さらには、ライトとしての明るさも十分。
調光機能もあるのでパナソニックシーリングライトと同様に昼は白色、夜は暖色に設定している。
まとめ:真夏のエアコン使いこなし術
我が家の激闘から得た、夏の夜を乗り切るためのベストプラクティスは以下の通りである。
- 寝室には「エアウィング」冷たい風を体に直接浴びることなく、部屋の温度と湿度を快適に下げることができる。垂れ下がってきたら、迷わずガムテープで補強すべし!
- 広い部屋には「サーキュライト」部屋の温度ムラをなくし、どこにいても快適な空間を作り出せる。床のスペースを奪わないのも大きなメリット。
まだまだ続く暑い夏。
睡眠不足で倒れてしまう前に、ぜひご家庭の環境に合わせて、これらのアイテムを活用してみてほしい。皆さんの夜に、穏やかな眠りが訪れますように!




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